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London Fashion Week Spring/Summer 17 official schedule released!London Collection:Men Spring/Summer 2017

Tag Archives: アレキサンダー・マックイーン

デザイナー/ブランド ファッション 展覧会

アレキサンダー・マックイーン草創期の貴重な記録

Gary Wallis with his book
著書を手にするギャリー・ウォーリス。後ろに見えるのはお気に入りのひとつという側転するリー・マックイーン Photo: Tetsuji Fujiwara

アレキサンダー・マックイーンの初期コレクションのバックステージを写した写真が1冊にまとめられ、発売を記念した展覧会も始まった。撮影したのはセントマーチン美術大学にリー・マックイーンと同時期に在籍、卒業コレクションの撮影も手掛けたギャリー・ウォーリスで、94年秋冬の「バンシー」、95年春夏「バーズ」、95年秋冬「ハイランド・レイプ」、96年春夏「ハンガー」、96年秋冬「ダンテ」の5シーズンにわたり、バックステージ写真と同時期のマックイーンやイザベラ・ブロウ他関係者のポートレートが収録されている。
ジバンシィのデザイナーとしてインターナショナルファッションの舞台に出る前、「英国ファッション界のアンファン・テリブル」と言われつつも世界的には無名だった若き日のマックイーンの若さと才気にあふれた素顔、誰にも止められない勢いにあふれたクリエーションが、親しい友人でもあったウォーリスの写真から見えてくる。草創期からの盟友でスタイリストのケイティ・イングランドが、マックイーンの死後初めて沈黙を破り、マックイーンとウォーリスについて語る序文を寄せていることからも、本書の重要性、ウォーリスとマックイーンの交遊の深さがわかる。

McQueen backstage – early shows

Gary Wallis
Big Smile Publishing
£55.00

Exhibition
2015年3月4日〜4月5日
Proud Chelsea
161 Kings Road London SW3 5XP
www.proud.co.uk

デザイナー/ブランド ファッション 展覧会

アレキサンダー・マックイーン:ザヴェージビューティ展、会期を2週間延長

BRITAIN-FASHION-McQUEEN
マックイーンのショーはシアトリカルな選出でも知られていた。1998年秋冬コレクションショーのフィナーレ。©Paul Vincente/AFP/Alexander McQueen RTW A/W1998 Getty Images

3月14日からロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)で開催されるアレキサンダー・マックイーンの回顧展「アレキサンダー・マックイーン:サヴェージビューティ」展の会期が、当初の予定の7月19日から8月2日まで2週間延長されることになった。昨年4月にオンラインによる前売り券を発売したところすでに3万枚が売れ、このほどさらに5万枚が用意された。これはV&Aの展覧会として過去最多の前売り数で、英国内に加えてアメリカ、アイルランド、ドイツを筆頭とする57カ国からの購入があった。会期中は毎日、当日売りの200枚も用意される。入場料16ポンド。

ファッション

AW15-16ロンドンコレクションズ:メン Day 3

【安定か停滞か。期待に応えることと裏切ること】

あるブランドが、同じものを何シーズンも作り続けたら、そのブランドは停滞している。だが、シーズンごとに新しいアイデアも取り入れつつ、ブランドの基本的なキャラクターを保っていけるならば、そのブランドは安定している。たとえば、シープスキンのコートやオールインワン、ジップアップニット等のアイテムや、優しい色使いのニットスカーフ、いかついラバーソールの靴とのコーディネートでカジュアル感、アウトドア感を出した今シーズンのマーガレット・ハウエルだが、英国的で清潔感のある端正さは、常に変わらない。

大掛かりなセットでランウエーに人工雪を降らせ、カラフルなパッチワークのニットやアニマル柄のフェイクファーで作ったスーツ、シルバーやゴールドのスパンコールが全面を覆うパーカやドレスで陽気に盛り上げたモスキーノもまた、安定組だ。クリエーションは両極端とも言える2ブランドだが、常に、ファンの期待に応えるクリエーションを提供している安定性では、通じるものがある。

ショー自体の観客もブランドのファンが大勢を占めたリアム・ギャラガーのブランド、プリティーグリーン・ブラック・レーベルも安定組に入る。スリムフィットのテーラードスーツにはフローラル柄のシャツがコーディネートされ、白や黒のスキニーデニムには、このブランドには欠かせないアイテムであるモッズコートが合わせられる。リアム・ギャラガー自身が大きくスタイルを変えない限り、このブランドはこれでいいのだ。

Pretty Green AW15_01
プリティーグリーン・ブラック・レーベル

だが、ジャケットのフロントにボタンのように並べた大ぶりなジュエリーと長いフリンジが長辺いっぱいに付けられたニットのマフラーをのぞけば、特に目新しいものがなかったJWアンダーソンはどうだろうか。後ろ姿がセーラーカラーに近い高く大きな衿のジャケットも、コルセットか腹巻きのようなリブニットが胸から下を覆うトップも、なんともJWアンダーソンではあるが、見た覚えがある。見る側の予測を上回り裏切る、驚きのアイデアを出し続けてきたブランドだけに見る側の要求が高くなりすぎている部分もあるだろう。クリエーションがひと皮剥けるためには時間が掛かり、その過渡期が停滞と見える場合もあるだろう。いずれにしろ、ここで止まってしまうブランドではあってほしくない。

テーラードアイテムに熱転写でたすきのようにプリント生地を乗せてみたり、クリスタルで作った星を乗せてみたりと、シルエットよりも表面の装飾で変化を出そうとしたアレキサンダー・マックイーン。ショー直後の素直な感想は「マックイーンって、こういうブランドだったっけ?」に尽きる。シャープなカッティングのジャケットやコートは、男性のシェープをより美しく見せる素晴らしい仕上がりで、その点では、サヴィル・ロウのテーラーに引けを取らない。テーラリングをフィーチャーしつつなんだか雑な作りが目立つ若手ブランドには、爪の垢でも煎じて飲ませたいほどだ。だが、アレキサンダー・マックイーンというブランドに期待されているのは、そういうことの先にある何かなのではなかったか? 確立された概念をひっくり返しつつ、美しく新しいものを作ってきたからこその、アレキサンダー・マックイーンではなかったか? そう考えると、なんだか残念な気持ちになる。しかし一方で、単なる年寄りのノスタルジアでしかないのかもしれないとも思えてくる。アレキサンダー・マックイーン自身はすでにこの世にいないのだから、彼自身が手掛けていた時代とは違う、サラ・バートンのマックイーンとして、シーズンごとに出てきたものだけを見て評価するべきなのかもしれない。

Alexander McQueen AW15
アレキサンダー・マックイーン

今シーズン、シープスキンのアウターが目立つ。ジェームズ・ロングもシープスキンのアウターを見せた中のひとつで、デビューコレクションでも見せた大きな衿のコンバットジャケットが登場している。「メンズウエアを機能的である以上のものにしたい」との発想からスタートした今シーズンは、スポーツウエアをベースにしつつ、パーカにテープとバックルでシャーリングを入れてみたり、トレーニングパンツ風のボトムにアップリケで装飾を乗せたりと、機能以外のところでの変化を楽しむコレクションとなった。

19世紀末、困難を極めたアンデス山脈横断鉄道の工事に携わった英国人技術者たちをインスピレーションに、英国風とアンデス風が融合したコレクションを見せたのはリチャード・ジェームズ。ビスポークも手掛けるテーラーだけに、スーツがずらりと並ぶのかと思っていたが、スーツらしきものはごく少なく、デニムやコーデュロイパンツをごついブーツと合わせ、ポンチョをまとった西部劇のようなルックの印象が強い。ポンチョはヘリンボーン柄のウールで作られ、一方テーラードジャケットのポケットや衿、カフスには、アンデス風のカラフルなモチーフが小さく乗せられる。いかにも英国的なベルベットのスリッパ(スリッポン型のメンズシューズ)には、アンデス風のモチーフが刺繍されていた。

スパイ小説やギャング映画をインスピレーションに、大人の男の遊びをモチーフとしたコレクションを見せたのは、ロンドンコレクションズ:メン初参加の老舗シャツメーカー、ターンブル&アッサー。トランプ、チェス、競馬など遊びのシーンを想定し、それぞれにふさわしいシャツとネクタイのコンビネーションやトランプ柄のジャケットを見せた。色鮮やかなネクタイには、ジグソーパズルの柄も。

Turnbull&Asser AW15_01
ターンブル&アッサー

Turnbull&Asser AW15_02
ターンブル&アッサー

今年創業200周年を迎えるプリングル・オブ・スコットランド。200周年記念イベントの始まりが、メンズコレクションのショーだ。記念すべき年にふさわしくブランドの歴史を振り返り、アウターウエアとしてのニットウエアをフィーチャーした。コートやジャケットに、部分使いも含めてニットが用いられている。柄は、シグネチャーであるアーガイルがやはり、あちこちで使われている。ミンクの刈り毛で表現したアーガイルは、ゴージャスさと繊細さを兼ね備えている。

ショーの全ルック写真はこちら

Text: Masako Masaoka
Photo: Tetsuji Fujiwara

デザイナーコレクション

SS15ロンドンコレクションズ:メン Day 2

【テーラリングとシーサイドリゾート、英国の伝統をどういじるか】

英国のメンズウエアと言えば、サヴィルロウに代表されるテーラードスタイルが基本中の基本。その基本をさまざまにひねったコレクションが2015年春夏ロンドンコレクションズ:メン2日目に出揃った。
JWアンダーソンは今シーズン、ピンストライプやストライプのネクタイ地といったメンズテーラードの基本となるトラッドな素材を使って、エプロン付きで裾にはアシメトリーなドレープが入るシャツや衿がそのまま幅広のタイのように伸びるシャツ、その襟ぐりを大きく広げて90度回したようなアシメトリーな肩出しトップなど、ある種フェミニンでそこはかとないセクシーさを漂わせるアイテムを作り出した。その多くが同色同柄のテーラードパンツとコーディネートされ、全身が同じ柄で覆われている。ケーブルニットはYバックのタンクトップや襟ぐりを大きく開いたジップアップのクロップトップとなり、正面から見るとかっちりしたやや短めのテーラードジャケットに見えるジャケットは、後ろで横にぱっくりと割れている。ブルジョワ女性の浮世離れした暮らしが作ったパーソナリティをインスピレーションに、メンズウエアのトラディショナルなシェープを変形させた結果が、このコレクションだ。

同じくトラッドなテーラリングを基礎としつつ、足首が見える丈のパンツに長めのジャケット、クラシックに「クラバット」と呼びたくなる幅広のタイを合わせたりと、リゾートからオフィスカジュアルまで幅広く通用する、真面目そうで感じのいいアイテムを見せたのはマーガレット・ハウエル。濃淡のバリエーションを持たせたグレー、ベージュ、白、ネービー、黒など、色使いもなんだか真面目そうだ。

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マーガレット・ハウエルのコレクションより

アレキサンダー・マックイーンのハイウエストというかほぼ胸のあたりをベルトで締めたダブルブレストジャケットには、へびや鳥にも見えるオーガニックな曲線で描かれたパターンが踊る。ポケットに沿って入れたスラッシュで、裏地の深紅が顔をのぞかせている。メンズの超定番、グレーのプリンス・オブ・ウェールズ・チェックは、小さなドットなどこれもトラッドな柄へと、コートの上でグラデーションを描いて変化していく。ベストは、ヒップまで覆うほど長く引き伸ばされている。春夏コレクションにもかかわらず、厚手ウールのワーカー風コートやレザージャケットがかなりの数登場したのも、トラッドの常識への挑戦?

McQueenSS15
アレキサンダー・マックイーンのコレクションより

2000年代のアートインターベンション運動をインスピレーションとし、「モダンさと人の手が作り出すぬくもりは矛盾しない」ことを語るコレクションを目指したケイスリーヘイフォード。シティのビジネスマンの定番スタイルを、ポケット中心や胸元などあちこちに入れた短いファスナーと、シャツの下にジャケットを着ているように見えるような、一見レイヤード、実は1アイテムのアイデアを駆使してアレンジした。ユーティリティジャケットがピンストライプで作られ、ナイロンのブルゾンは長く裾を伸ばしてくるぶしまで達する。ジャケットの右前だけが透ける素材で作られていたりもする。一見レイヤードなアイテムは前シーズンにも多数見られ、同じアイデアを使い回しているとも言えるが、アイテムそれぞれでもコレクション全体でも、前シーズンより無駄がなく、すっきりと整理されている。

ライフスタイルとして英国的かつトラディショナルなものの代表は、夏の海辺でのホリデー。60年代にアメリカで生まれた「ストリートフォトグラフ」を英国に持ち帰ったトニー・レイ・ジョーンズが「英国人にとってのストリートはビーチだ」と海辺のリゾートでの普通の人々の写真を撮ったことからも、海辺でのホリデーが英国ライフスタイルの伝統であることがわかる。そんな超定番を、アーカイブから見つけた1930年代の家族旅行写真を出発点に美しく優しくまとめたのはジョン・スメドレー。ディップダイとストライプのふたつの手法で波や海辺の太陽の色の変化を表現した。白いソックスにビルケンシュトックの足元は、「リゾート地でサンダルにビジネスソックスを合わせていたら英国人」と言われてきたある種「伝統」のアップデート版でもある。

同じく夏のホリデーをモチーフとしつつ、明るくかわいいお笑い的コレクションを見せたのはキット・ニール。ホリデーのために乗る飛行機から始まってリゾート地のあれこれをプリントに用いているが、飛行機は古臭い複葉機。暑い国の象徴は鉢植えのサボテンだ。ビジネスソックスとサンダルと同じく、さすがに「絶滅」していてほしい英国男性の海辺での定番、ハンカチの四隅を縛ってキャップにするスタイルまでもが登場している。

Kit Neale SS15
キット・ニールのコレクションより

イタリア人アーティスト、アリギエロ・ボエッティの旅の足跡をなぞりつつ、刺繍、プリント、ジャカード等でさまざまな柄を表現し、世界各地の民族衣装的雰囲気を持ち込んだのは、LC: M初登場のマハリシ。ランウエー正面には、ボエッティの作品が飾られている。前はアラビア風なモザイク柄、後ろは迷彩のトップや、龍と鳳凰に見える刺繍の入ったウールジャケット、世界地図をモチーフとするスウェットやTシャツなどが、カジュアルなパンツやパーカーと合わせられた。頭にはスカーフやターバンを巻き、覆面のようなスカーフが鼻の下から首までを覆って、なんだかゲリラのようでもある。

おそらく強面にするつもりはなかったマハリシとは対照的に、強くていいはずなのにまったく強そうじゃないコレクションだったのはジェームズ・ロング。ボクシングをモチーフにフード付きのガウンやボクサーショーツ、ロングシャツなどを見せたが、カラフルなリボンやテープのアプリケ、マルチカラーストライプの多用などで、フェミニンに見えるほどかわいく仕上がっている。

先シーズン、目出し帽や武器になりそうなジュエリーが並んで物騒な雰囲気だったファッションイーストの新人合同展示会。今シーズンもアラン・ポケッティから喧嘩に使えそうなジュエリーは出たものの、先シーズンよりは平和な空気になっていた。英国でのワーキングビザが取得できず、アメリカに帰ったショーン・サムソンが最後の土壇場で参加を決定、3体だけながらさすがに他の新人たちとは格の違うコレクションを見せた。モデルが首から下げたストラップはリアルファー。テキスタイルデザイナーとしてすでに活動しているエドワード・クラッチレイの初めてのコレクションは、日本のろうけつ染めを始め世界各地の染め物技術を使ったカラフルなスポーツウエア。

モスキーノは、ジェレミー・スコットがクリエーティブディレクターに就任して初めてのメンズウエアコレクションをLC: Mで見せた。世界各国の国旗とスマイルマークを合わせたモチーフが踊るジャケットやショーツ、スマイルマークをふたつ合体させたモチーフを乗せたアイテムから、ルイ・ヴィトン、フェンディ、アルマーニ、エルメスなどラグジュアリーブランドのパロディアイテムへと進んだ。よく見るとまったくコピーしていないのに、ぱっと見はものすごく各ブランドらしいところがすごい。最終的にはFauxchino(ニセモスキーノ)のロゴを入れて自分のブランドまでパロディにしてしまう。突き抜けたユーモアが楽しいコレクションのフィナーレには、ジェレミー・スコットが紙の王冠を被って登場した。

Text: Masako Masaoka

デザイナーコレクション 展覧会

アレキサンダー・マックイーン:サヴェージビューティ展、ロンドンでの開催1年前から前売り券発売

BRITAIN-FASHION-McQUEEN
マックイーンのショーはシアトリカルな選出でも知られていた。1998年秋冬コレクションショーのフィナーレ。©Paul Vincente/AFP/Alexander McQueen RTW A/W1998?Getty Images

ロンドン、ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)は、2011年にニューヨーク、メトロポリタン美術館で開催されたアレキサンダー・マックイーンの回顧展「アレキサンダー・マックイーン:サヴェージビューティ」展を来年3月14日から開催することを4月24日に発表、翌25日には早くも前売り券の発売を開始した。昨年V&Aで開催されたデビッド・ボウイ展を始め、前売り券なしでは入場できない人気展覧会が続く中、ロンドン出身の天才デザイナーの回顧展だけに異例の措置が取られたようだ。
展覧会では、1992年のセントマーチン美術大学MA(修士)卒業作品から、マックイーンの死によって未完となった2010年秋冬コレクションまで、マックイーンの足跡と華麗でシアトリカルなショーを振り返るものとなる。

Alexander McQueen: Savege Beauty
2015年3月14日〜7月19日
Victoria & Albert Museum  www.vam.ac.uk

展覧会

デビッド・ベイリー自身がセレクトした300点余の作品をテーマ別に — ベイリーズスターダスト展

Bailey"s Stardust Kate Moss
2013年撮影のケイト・モス

ロンドン、ナショナル・ポートレート・ギャラリーで6日より、英国人フォトグラファー、デビッド・ベイリーの作品300点余りを一堂に集めた展覧会「ベイリーズスターダスト」が始まる。1960年代初頭からの長いキャリアを持ち、英国で最も有名なフォトグラファーと言えるベイリーの作品を幅広く一般の人々に向けて展示したいとの意向から始まった企画で、ベイリー自身が3年間を費やして自らのアーカイブをたどり、自身の作品の持つテーマを発見しつつ分類、展示作品を選ぶことで実現した。モノクロのポートレートの一部は、この展覧会のために新たにプリントされたもの。

Bailey's Stardust Vivienne Westwood etc.
ヴィヴィアン・ウエストウッド(右)、カール・ラガーフェルド(中央上)、グレース・ジョーンズ(中央下)など、ファッションアイコンを集めた部屋
Bailey's Stardust Alexander McQueen
キルト姿でジャンプするアレキサンダー・マックイーン(左)は2002年撮影

展示は、「ファッションアイコン&ビューティ」「アーティスト」「ローリングストーンズ」「ブラック&ホワイトアイコン」などといったテーマ別に12の部屋に分けられ、ベイリーがフォトグラファーとして活動を始めた1960年代初頭から2013年までの作品が、撮影時期に関わりなく並べられている。1965年に発売して大ヒットした「ボックス・オブ・ピンナップス」、1973年の『山羊の頭のスープ』のジャケット用に撮影されたミック・ジャガーのポートレート、キルト姿でジャンプするアレキサンダー・マックイーンなど、ベイリーの作品としてよく知られているものに交じって、インドやパプアニューギニアで撮影した現地の人々のポートレートや、ベイリーの生まれた土地であるロンドン、イーストエンドの風景、ベイリーが制作した彫刻作品なども展示され、幅広い活動が見て取れる。

Bailey's Stardust Rolling Stones
ローリングストーンズの写真を集めた部屋。奥に見えるミック・ジャガーのポートレートは1973年のアルバム『山羊の頭のスープ』のジャケット用に撮影されたもの
Bailey's Stardust Box of Pin-ups
時代のアイコンを撮影した連作、ボックス・オブ・ピンナップス(1965年)の一部
Bailey's Stardust East End
ベイリーの出身地、ロンドンのイーストエンドを撮影した初期の作品

3日夜に開催されたオープニングパーティの席上ベイリーは英国版『ヴォーグ』オンラインの取材に対し「あらゆる人が被写体となり得る。どんな人にもその人自身の物語があるから」と語った。ベイリーのポートレートが写し出すのは単なる「顔」ではなく、その人自身の物語の中で、ベイリーがこれと思ったポイントなのだ。50年近く前に撮影されたポートレートが古臭く見えない理由が、ここにある。

Bailey’s Stardust
National Portrait Gallery
www.npg.org.uk
2014年6月1日まで

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